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マリモ保全対策協議会 > 4.主な事業成果 Aマリモの保護育成試験
Aマリモの保護育成試験
マリモが野球ボールの大きさになるまで70年かかる。バレーボールにいたっては500年」。長くそう言われてきました。しかし実際には、科学的に裏付けられたものではありません。これまで誰も確かめたことのないこの問題に、今回、小学生から高校生までの18人が調査グループをつくって挑戦しました。人工的に球状マリモをつくって平成22年3月から栽培実験を開始し、定期的に測定を行った結果、最も大きな増加率を示した絡み合い型マリモでは平均して1ヶ月におよそ15%ずつ重量を増したことが確認されました(詳しくはマリモ育成試験のページをご覧下さい)。
一方で、清掃作業中にマリモの内部に含まれた空気を逃がそうと押しつぶしたり、重量を測定する際に水を絞ったりする操作によってマリモが押し固められ、重量は増えているのに直径はあまり大きくならないことも明らかになりました。マリモを人為的に育成して行く上で解決しなくてはならない課題ですが、球状マリモの人工的な栽培に成功した初めての例であり、これからの発展や応用が大いに期待されます。
最も大きな増加率を示した絡み合い型マリモの生長量の変化
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