阿寒湖のマリモ

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マリモの学名

マリモの最も古い学名は、カール・フォン・リンネが1753年に発表した Conferva aegagropila です。しかし、Conferva は、系統の異なる植物が混ざっていて、系統を反映していませんでした。

1843年に、キュツィングが、シオグサ属 Cladophora とともにマリモ属 Aegagropila をつくり、リンネのマリモ(スウェーデン、ダンネモーラ湖産)には、Aegagropila linnaei という学名が付けられました。また、ツェラー湖のマリモは、Aegagropila sauteri と命名されました。

その後、1849年に、キュツィングによって、マリモはシオグサ属 Cladophora にまとめられます。 阿寒湖のマリモを最初に記載した川上滝彌の論文では、阿寒湖のマリモの学名は、ツェラー湖のマリモと同じ Cladophora sauteri とされています。

ところが、DNA解析に基づくマリモの系統分類に関する研究から、マリモはシオグサとは別のグループに属することが明らかになりました。また、ダンネモーラ湖とツェラー湖と阿寒湖のマリモは、同種であることが判りました。

そこで、マリモの学名は、1843年までさかのぼり、リンネの標本にキュツィングが命名し直した、Aegagropila linnaei を採用することが適当と考えられます。

遺伝子の本体であるDNAを用いた系統解析によって、マリモの分類に関する多くの謎や混乱が解決しました。まだ、課題もたくさんありますが、明らかになったことを紹介します。

マリモの学名

DNAによる系統解析 | マリモの分布 | マリモの学名 | マリモの多様な生活型

   
 
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